感染ペースメーカー抜去に新選択肢:ハイブリッド型リードレス植え込み
感染したペースメーカーの抜去時に、2種類のリードレスペースメーカーを組み合わせる新たな植え込み方法が報告されました。
原典タイトル: Concomitant Aveir AR and Micra AV2 Hybrid Leadless Implantation During Infected Pacemaker Extraction.
翻訳: gemini-2.5-flash · 2026/10/29 11:27:55
要約
デバイス関連感染症の患者にとって、電極線がないリードレスペースメーカーは重要な選択肢の一つです。しかし、心房と心室の両方をサポートする場合、デバイス間の常時通信が心房デバイスのバッテリー寿命を短くする懸念がありました。最近のソフトウェア更新により、このデバイス間通信を停止できるようになりましたが、そのモードでは心房と心室が同期したペーシングは提供されません。
今回報告されたのは、感染した経静脈ペースメーカーを抜去する際に、心房用リードレスペースメーカー(アボット社製Aveir AR)と、心房の動きを感知して心室をペーシングできるリードレスペースメーカー(メドトロニック社製Micra AV2)を組み合わせたハイブリッド型システムを植え込んだ症例です。この方法により、心房ペーシングと心室バックアップ機能を提供しつつ、心房デバイスのバッテリー寿命を維持できる可能性が示唆されました。これは、感染症を抱える患者への新たな治療選択肢となり得るでしょう。
編集部 / 東京視点コメント
【東京視点コメント】
このハイブリッド型リードレスペースメーカーの報告は、感染症を伴う患者への新たな治療選択肢を示唆し、東京の高齢化社会で増加するペースメーカー植え込み患者にとって重要な進展です。日本国内では、アボット社のAveir VRやメドトロニック社のMicra AV2など、一部のリードレスペースメーカーはPMDA承認済みで、主要医療機関で導入されています。しかし、異なるメーカーのデバイスを組み合わせたハイブリッド型システムが、日本の保険適用やPMDA承認を得るには、さらなる臨床データと厳格な審査が必要であり、現状では自由診療となる可能性も考えられます。
ALIVE TOKYO編集部としては、リード関連の合併症リスクを低減し、患者のQOL向上に貢献するリードレス技術の進化に大いに期待しています。特に、バッテリー寿命の課題を克服しつつ最適な心機能サポートを提供するこのハイブリッド戦略は、将来の標準治療の一端を担う可能性を秘めていると評価します。
ただし、現時点では単一の症例報告であり、エビデンスレベルは限定的です。広範な患者集団での安全性や有効性、長期的な予後に関する大規模な臨床試験が待たれます。薬機法上、この治療法が「治る」「効く」と断定的に表現することはできません。あくまで「可能性が示唆された」段階であることを理解し、東京の先進医療を担う病院での導入動向に注目していきたいところです。
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